営業マンは買ってもらわないと1円にもならない。
営業マンの言葉は鵜呑みにしない。
申込んだ順番で売主様との交渉権がある。よって遅いと他の人に買われる恐れがある。
気に入った物件と業者が見つかったらいよいよ購入の申込ですが、その際に重要なもうひと仕事、『価格交渉』が残っています。
「どうせ同じ家(物件)を買うなら安いほうが良い!!」当たり前の心理だと思います。
では、誰と交渉するのか?

それは、直接販売業者の場合はその業者ですが、仲介業者がいる場合は仲介業者に売主様と交渉してもらう訳です。
お客様が、直接不動産のプロの売主様と交渉するよりは、プロにはプロに交渉させるのです。
お客様は、仲介業者のお客様でもある訳ですから、仲介業者にしっかり仕事してもらいましょう。
※U-SPECであっても、価格交渉をする際は必ず購入の申込が必要となります。これは売主様が具体的にご購入を検討しているお客様がいないと価格交渉のテーブルについていただけない為です。
※U-SPECでは、『価格交渉も重要なサービスの一つ』として力を入れておりますので、価格交渉は常に行っている通常業務です。
従いまして、これより先のお話は、U-SPEC以外の仲介業者に対しての対処法です。
価格交渉にはうまく仲介業者を利用して下さい。
しかし仲介業者は売主様と付き合いがある場合がありますので、一般的な業者は100%全力で買主様の為に交渉してくれるとは限りません。
では、お客様は仲介業者をどの様に利用すれば良いか?
ここが肝心です。
例えばこんな感じで話をして下さい。
アナタ、以下A)
「この物件けっこう気に入ったんだけど、予算オーバーなんですよ。少しは安くなるのかなぁ?」
仲介業者、以下B)
「1円も安くならない、ということは無いでしょうけど、あんまり安くならないと思いますよ。」
A)「いくら位なら安くなるのかなぁ?」
B)「さぁ、売主様に聞いてみないと何とも・・・。」
A)「じゃあ、聞いてみてくれます?」
B)「良いですけど、申込をしないと売主様は価格交渉には応じてくれませんので、
ご希望の金額で申込をお願い致します。」
A)「いくら位で申し込もうかなぁ?」
B)「端数を切る位が限度だと思いますよ。」
A)「端数?それっていくら?80万円?」
※ここで言う端数とは、例えば、価格が3,580万円の物件なら30万か80万円です。
ここでアナタは80万円の方だと思ったフリをして下さい。
そして、相手の仲介業者の反応をみましょう。
もし、仲介業者の反応が、
B)「ええ、そうです。80万円です。」 ときたら・・・
A)「80万円かぁ、けっこう厳しいね。それじゃあ買えないなぁ。」
B) 「いくらになったら買うんですか?」
A)「まだそこまでは考えてないけど・・・。」
B)「これ以上は無理だと思いますよ。」
A)「例えば180万円の値引きで申込をしたら、何か問題はあるの?」
B)「特に問題は無いですけど、多分無理だと思いますよ。」
A)「では、問題が無いなら180万円値引きの金額で申込みます。」
B)「無理だとは思いますけど、やってみます。 」
これは、最初に仲介業者が 『いいえ。80万円ではなく、30万円です。』 といった場合でも同じです。
営業マンは買ってもらわないと1円にもなりません。
ですから、お客様に依頼をされれば通常は必至で価格交渉します。
ただし、高い金額(または満額)で申込んでもらった方が話がまとまり易いので、少しでも高い金額(または満額)で申込むよう誘導しがちです。
大事なのは仲介業者が言う価格を鵜呑みにしない事です。
相手の反応を見ながらハナシを進めていき、最後にもうこれ以上は無理だと思った時に初めて、具体的な金額を言って下さい。
最初から買う気マンマンで話しちゃダメです。
相手を焦らして出てきた答えについて判断をして下さい。
そして、最後に出てきた答えよりも“少し安く申込む”これがより良い申込のカタチです。
実際の値引き額は、売主様の状況によって変わりますが、最大限の値引きは是非してほしいものです。
注)ここで注意点ですが、
購入をご検討しているお客様は他にもいる可能性があります。
売主様は1円でも高く買って下さる方を優先したがりますが、基本的には一番早く申込んだ方に売主様との交渉権があります。
従いまして、まずはご希望の金額でより早く申込む事が大切です。
また、申込を行ったからと言って、必ず購入しなければいけない訳ではありません。
詳しくは、次の「80%気に入ったら申し込む」を御覧下さい!
申込金額が決まれば、第八チェックポイント通過です。
- 第1話 序章
- 第2話 住宅ローンの事前審査のタイミングは?
- 第3話 購入動機を明確にしておく
- 第4話 理想の家の判断基準3大要素
- 第5話 住宅購入・家購入の正しい予算を決める
- 第6話 家の種類を決める
- 第7話 エリアを決める
- 第8話 物件情報の集め方
- 第9話 不動産業者選び
- 第10話 物件はなるべく多く見る
- 第11話 物件は気に入ったけど業者が気に入らない
- 第12話 価格交渉は仲介業者次第
- 第13話 80%気に入ったら申し込む
- 第14話 ご両親・親戚・知人に相談
- 第15話 契約
- 第16話 最後に
